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2011年9月20日 11時24分

【9/1インタビュー】NPO法人FEEL 齋藤利衛門理事

オープン前の準備に追われお忙しい中、復興美容室「絆」釜石店へ
お邪魔し、お話を伺ってきました。

お話をして下さった方は、この美容室の発起人である

NPO法人FEEL
・理事の齋藤利衛門さんです。

Q. 以前お伺いした際には、美容師さん&受付の方を募集中でしたが、その後どうなりましたか?

A. 受け付けの方は決まりそうで、美容師さんは3人決まりました。最初はお手伝いも含め、4~5人の態勢でスタートです。

Q. 復興美容室「絆」釜石店をオープンするにあたり、大変だった所、苦労された所はありますか?
 

A. 釜石の地域性を知らない事ですね。大船渡とも一味違った地域性があります。釜石の人は大人しいですね。(笑)

Q. 復興美容室「絆」オープンに向けて、美容師さんの募集を求人票に出したり、情報を流す等をしてきましたが、集まった美容師さんの人数は3人?

A. もっと多くの美容師が被災しています。そういった方々の力になりたい。噂だけで判断するのではなく、自分で確かめる事が1番大事。


Q. 齋藤んがここまで一生懸命できるモチベーションはなんですか?     

A., “おかげ様でした” “ありがとう”という言葉。
 ありがとうという言葉を聞きたいわけでは無いんですけど(笑)
 救われた気持ちや今こうやって夢を失わない。
 そんな人々から、また次に行く勇気を貰っています。

 また、自分たちが助かって生き残った美容師は、お客様の髪を切って元気になります。美を通して地域に活力を与える。それが自分達の仕事です。


Q. そこで齋藤さんは支援物資・支援金等を呼びかけ、誰も作らない、“被災した美容師の為の美容室”を作りました。


A. 今まで全然面識もない人達の支援の「絆」が広がることの凄さ。
いろいろな人達が関わって来る事によって、人間・日本ってまだまだ捨てたもんじゃないなと。
“自分の為”って普通生きるんだけど、ちょっと視点を変えて“人の為に生きる”と何か頑張れます。

Q. 最後に・・・釜石市民・美容師さんへメッセージをお願いします!!

A. 陸前高田市は全部土地がまっ平らになるくらい建物も何も残っていない。大船渡市は生き残って、町の半分はやられている感じです。釜石は、建物自体は残っているけど、中を見ると何も残っていない。皆、やられ方が三者三様ですね。

 釜石に関しては、ひとつひとつ明かりをつけて行きたいという思いです。
ひとつひとつ明かりがついて行くことが復興の兆し。
 そんな思いから、大渡橋を渡って街に入った時に、一つずつ復興していく様子がわかるよう、足掛かりとなるように、釜石だけでなく大槌・周辺の被災した地域の人たちも、買い物へ出てきた時に寄れるようにという理由でこの場所を選びました。

 釜石・大槌合わせると全部で100軒以上の美容室関係が流されています。市内だけでも50軒くらい・当然100人以上被災した美容師さんがいます。
 少しでも雇用の場を提供してあげたいことがひとつ。また自分で店を出せるという人には、今度は支援物資を提供して応援してあげたい。これが今、私たちにできることですから。
 この復興支援に関して、NPO法人FEELを立ち上げていますので、是非利用して、これからの人生の生きがいと人生の足掛かりに利用して頂ければ一番いいかなと思っています。

 私たちの場合は美容師さんに特化して支援して行きますので是非ご利用して頂ければ、大いに嬉しいです。

*          *          *

美容室内がとてもおしゃれで可愛らしい雰囲気となっています。

女性の方はもちろん、お子様・男性・どなたでも入りやすい美容室です。
またお知り合いの方に被災された美容師さんがいましたら、ぜひお声かけを宜しくお願いします。

取材を受けて下さいました齋藤さん、お忙しい中ありがとうございました。


ワカメちゃん


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