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2012年6月06日 15時57分

【復興商店営業中】 「本家かまどや 大渡店」さん

あったかいお弁当のお店

本家かまどや 大渡店



(↑5月末は外観工事中でした。)

メニューがいっぱいあって迷います。

配達もしているので、毎月のメニュー表をもらっているといいですよ。






昨年8月より現在の場所で営業を再開しました。


定休日 毎週日曜日
営業時間 6時から19時
(大渡町)

 

現在、被災後に再開したお店に、震災当時の事や、再開するにあたっての経緯などをお話しいただいています。

「本家かまどや 大渡店」さんには2012年5月24日に訪問させていただき、社長の菅野さんにお話を伺いました。

以下はその内容をまとめたものです。



●避難経路
店の前の道を車で西へ→仁平商店の角を右に曲がり釜石小学校へ。
 
●地震当日の動向
地震の時、社長さんは奥様と自宅二階にいた。地震後外に出て、川から津波が上がってくるだろうから避難しようと近所にも声を掛けた。
お 母様が「昭和の津波の時も(波が)ここまでは来なかった」からと言って残ろうとしたが、説得して車に乗せた。車に乗った途端、大阪に住む娘さんから、釜石 を津波が襲っている映像がテレビで流れているが大丈夫かと電話が来た。車を走らせて釜石小学校に上っていく途中、後ろに水が迫っているのが見えた。数秒の 差だった。
 
避難で使った車以外は流された。残ったその一台も避難当日の夜に盗まれ、数日後、旧一中のところに乗り捨てられているのが見つかった。
 
釜石小学校には7、800人避難してきたので、以前から町内で組織していた自主防災会が今回うまく機能した。社長さんも設立時(阪神大震災の起きる直前)に携わったそうで、現在もメンバーの一人。
 
一週間位は釜石小学校で寝泊まりし、その後自宅の二階に戻った。
 
お店の在庫で食べられるものは介護施設にわけたそうです。

●お店の再開
2011年6月頃から再建計画を立て、国の補助とかまどやの本部からの手助けを経て、8月のお盆前に現在の場所で再開した。
お店は、以前はお弁当を売る店が大通り沿いで、今の店舗は、スーパーに卸す惣菜を作っている所だった。一階の天井まで浸水したのをとりあえず直し、店舗として再開した。
今はここだけだが、できればもう一店出したい。
当時従業員12、3人いたが、今は3人だけであとは家族でやっている。
 
●町づくりへの提言
釜石の町をコンパクトにまとめて機能を集中化させる。


貴重なお話をありがとうございました。

このサイト上の「復興店舗マップ」に、お店の方々の証言と、避難経路を図示化したものを掲載させていただいています。
 
甲子ガキ

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