かなり大きな建物です。もしかしたら浴槽も相当に大きいのか?期待がさらに増します。
入ってみると、大きな下駄箱が!しかも「ここから先は宿泊者のみ立ち入り可能」という張り紙も。ここは旅館にもなっているのでした。
入ってすぐ右には、銭湯で見かける牛乳の自動販売機!温泉は左手奥にありました。すでに入っている方々がいらしたので脱衣所の画像は撮れませんでしたが、平日の昼過ぎにも関わらず、かなりの方が利用していました。浴槽は5〜6人でいっぱい程度の大きさで、湯温はかなり高く、長時間はつかっていられないほどです。
東海新報の説明から引用
大船渡市立根町の川原というところに、100年以上も続く富山(とみやま)温泉という小さな湯治場がある。「沢の湯」とか「冷泉」などとも呼ばれる。
コンコンと湧く不思議な井戸が源泉。鳥居をくぐり赤いトタン葺きの小屋の中に、石垣で囲まれている。柄杓ですくって飲んでみるとこれがクセがなくて甘露。ポンプでくみ上げ、沸かし湯にして浴槽に送る。5~6人も入れば満員となる。
「井戸の水量が少ないように見えるが、枯れたことがない」というのは、自称・五代目代理の富山時雄さん(63)。明治のはじめ、初代が近くの沢にかかる丸木橋の下で、人の顔をした小さな石を見つけた。胴乱の根付けにしようとキリで穴をあけようとしたら、石片がはじけ 自分の顔に当たった。「これは何かの知らせかもしれない」と、その人面石を神棚に祀った。夢の中に神様が現れ「家の前の沢を掘ると水が出る。その水を沸か して入ると、どんな病気でもすぐ治る」というお告げがあった。
さっそく井戸を掘ったところ、きれいな水が湧き出た。枯れることのなかった水が、今から59年前、近所の人がこの井戸でキュウリを洗ってからというものパッタリ出なくなった。時雄さんの母親が、6時間も井戸の前に跪き「出して下さい、出して下さい」と祈ったところ、乾いた砂が静かに動きだし、再び水が湧き出たという。現在の湯治場として営業したのは昭和37年から。湯の温度は42度と熱からず温からず。効能は、「神経痛、皮膚病など万病に効くが、この風呂に入った人でないとわからない。主人と建物はよくないが、お湯はいいよ」と笑った。
所在地:岩手県大船渡市立根町字川原44−4
電 話: 0192-