2011年7月31日 22時27分
サイエンス映像学会で「大震災被災地の過去、現在、未来の記録と活用-311まるごとアーカイブスについて」が開催されました。
7月31日(日)13時半より15時まで、青山学院大学においてサイエンス映像学会第4回大会のシンポジウムとして「大震災被災地の過去、現在、未来の記録と活用-311まるごとアーカイブスについて」が開催されました(写真)。
パネリストには、311まるごとアーカイブスの防災科学技術研究所の代表として長坂俊成主任研究員が参加したほか、被災地である仙台市の映像アーカイブスに取り組んでいる仙台メディアテークの甲斐賢治氏、そしてサイエンス映像学会長でもある東京大学名誉教授の養老孟司氏が登壇されました。モデレーターはサイエンス映像学会理事で朝日新聞社ジャーナリスト学校の徳山喜雄氏がつとめられました。

シンポジウム会場(創建ビル内)
最初に長坂主任研究員より311まるごとアーカイブスの趣旨や取り組みの現状や今後の見通しについて報告されました。その中で、情報杭と呼ばれる被災地情報の現場保存の方法についても解説されました(写真)。

情報杭
その後、仙台メディアテークの取り組みについて甲斐賢治氏から報告され、311まるごとアーカイブスとの共通点や相違点、苦労されている点なども紹介されました。養老孟司氏からはアーカイブスが持つ意味や役割についてご自身の経験に基づいた話が紹介され、会場の参加者の関心を高めました。
上段左(養老孟司氏) 上段右(長坂俊成氏)
下段左(甲斐賢治氏) 下段右(徳山喜雄氏)
*このシンポジウムの模様はニコニコ動画で同時配信されました。