ボランティア体験談
2015年12月28日 9時20分

災害ボラバスに参加して 32

12月22・23日、ひょうごボランタリープラザの35回目となる東北ボランティアバスに17名(20~77歳)が参加した。宮城県東松島市・名取市・気仙沼市・登米市(南三陸町志津川地区の被災者が入居)の仮設住宅の内、予め依頼があった50余りの世帯で、普段気になりながら手の届かない照明・空調・換気扇・窓ガラス等の清掃を2~3人一組で行った。
 22日(火) 午後に入った名取市のお家では、「災害公営住宅の抽選に当たり入居の目途がついたが、近所では私だけが当選して、手放しでは喜べない」と、胸の内を聞かせていただいた。この日の宿舎となった気仙沼市のホテルでは、夕食後、当ホテルの社長から震災当時から現在の様子を1時間余りに渡り、伝えていただいた。
 23日(水) 午後入った登米市イオン南方店跡地仮設住宅は、南三陸町内で仮設住宅用地が確保できないため、同市内で用地を借り受け入居されている。昨年に続いての訪問で、自治会長ご夫妻を始め10名程の入居者に笑顔で出迎えていただく。作業後、自治会長から「第2期南三陸町災害公営住宅の入居募集で、現在入居している200世帯の内1/3程が空き家となる。喜ぶべき事だが、反面、残る人たちのこと等が交叉して複雑になることもある。でも、これが現実と受止め、日々の生活を送っている」と、住み慣れた地を離れ、その上コミュニティが寸断されつつも、頑張って日々送る様子を参加者全員に話していただいた。
 どのお家でも、掃除をしながら話しを聞かせていただき、お家毎に事情は異なるも少しずつだが前に進んでいることが伺えた。当主催者は、来年末もバスを出す予定とのことで、私達も少ない機会だが訪問を続けたい。

神戸市西区      60代       男性      無職

◆ボランティア活動期間     2015年12月22・23日
◆ボランティア活動した市町村    宮城県東松島市、名取市、気仙沼市、登米市

 
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