ボランティア体験談
2016年5月06日 16時25分

災害ボラバスに参加して 35

5月3・4日、旅行社主催の「東北復興応援バス」に、関西を中心に、遠く九州・四国・中国・中部地方からそれぞれの思いを抱いた40名(8割が30代以下)がJR京都駅(19時)及び新大阪駅(20時)に集合(あちこちから「やあ、久しぶり、元気だった?」との声が聞え)、宮城県山元町に向いました。
〇 3日(火) 町営グラウンドの整備作業
元山下第二小学校のグラウンドで、今月中旬に開催のシニアソフトボール大会(町内で17のチームがあるほど盛んで、2013年には全国大会にも出場)会場として使用するとのことで、草引き・石拾い・トンボかけ・外周ネットの補強等を分担しながら進めます。草引きには半数が関わり、小振りの草刈り鎌でしぶとく張った根を切り除きます。外野周辺には30?位の石がゴロゴロ転がっていて、拾い集めた石をブルドーザーのバケットに集め・運び出す作業を繰り返し、慣れない作業に腰を伸ばし伸ばしながら、なんとか終了できました。
その後、被害の大きかった名取市閖上地区の日和山に移動、当地区の住民が入居している愛島地区の仮設住宅役員から、震災当時の臨場感ある様子や得た教訓を伝えていただき、全員が視線をそらす事なく聞き入っていました。付近は土地のかさ上げ工事が進んでいて、以前とは全く異なった地区に映りました。
松島町の宿舎で汗を流し、夕食後は当ツアーの目玉でもある懇親会(当日、主催者からいきなりMC(進行役)を任命され、懇親会を仕切る。普段、初対面の集まりをまとめる事がないので、良い経験と思う)で、個々の自己紹介と参加した思い・感想等を述べます。今日一日共に汗を流した“仲間達”なので、初対面で世代も異なった集まりなのに、全員が本音で語り合います。間もなく就寝時刻となり、12時間程バスに揺られ初めての作業でもあり、全員爆睡です。
〇 4日(水) 山元町の子供向け連休イベントのお手伝い
“こどもも、おとなも、みんなであそびたい”と称し、指輪作りや小動物とのふれあい等20のブースで子供が目を向けそうなメニューを用意しました。私達は、“だがしやさん♪”ブースで、射的・輪投げ・くじ引きでおもちゃをゲットや、駄菓子販売を担当です。開始と共に親子連れの人だかりで、一投毎に子供達と一喜一憂をしながら、楽しい一時を共有しました。
終了後、地元語り部と当時の民生委員の案内で、山元町最南部の旧中浜小学校を見学。この震災を忘れないため、外部にも当時の様子を伝えるために、震災遺構として保存するとのことです。帰り際、語り部の友人からとのことで、真心のこもった“爪楊枝入れ”(山元町を気にかけてくれている・応援してくれている人達に、何か感謝の気持ちを伝えたいと、自身が得意な綺麗な紙折りで作ったもの)を全員にいただきました。当ツアーの参加者はいつも若者が多く、被災地を思い続けていることが大変嬉しく、この体験から得た事・感じた事等から、後々に知恵を出していただきたいと願います。

神戸市西区       60代       男性      無職

◆ボランティア活動期間     2016年5月3・4日
◆ボランティア活動した市町村   宮城県亘理郡山元町


 
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